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ガルブレイスの論と仕事について考えてみます

P.F.Drucker博士に続き、米国を代表する知識人の一人がまた逝去された。
まずは合掌したい。

『不確実性の時代』が世に出たのは1977年。その約10年後、社会人になりたての私の記憶に強く刻まれた著作のひとつである。ケインジアンの代表格であり、また熱心な民主党支持者であったガルブレイス。新自由主義の台頭に対し強い懸念を示していた。彼の最後の指摘は『悪意なき欺瞞』に色濃い。2004年10月のエントリーで私が書いたように、彼は軍産複合体が「公」を装い世界を支配する構造を危惧していたのである。ケインジアンである彼が理想としたのは、もっと適切な「公」の姿だったろう。翻って日本。ケインズ的な論調は旧勢力として退けられ、世界を混乱に陥れた「神の見えざる手」を妄信する一周遅れの世界観が巷間に渦巻いている。日本を愛したガルブレイス。ガルブレイスに愛された日本。そこには彼にとって理想的な「公」の姿があったのではなかろうか。市場主義万能論の欺瞞について、私たちは今一度考える必要があるのではなかろうか。

会社概要


社   名:株式会社インターテクスト(INTERTEXT INCORPORATED)
設   立:2001年(平成13年)2月26日
代表取締役:海野裕(Yutaka Umino)
従業員数:5名
業務内容:マーケットリサーチ
マーケットインサイト
データ解析(アナリティクス)
ストラテジックプランニング

ボードメンバー


海野裕 Yutaka Umino facebook / twitter / instagram / note
President / Chief Analyst
株式会社博報堂のマーケティングプラナーを経て、2001年株式会社インターテクスト設立。
プライベートエクイティと連携したマーケティング改革プロジェクトも多く経験し、マーケットインサイトと経営を総合的に立案できることが強み。医療、病院等ヘルスケア、地域振興、流通改革、ブランディングなど多くの領域でマーケットインサイト業務をこなしている。

熊手えり Eri Kumade facebook / twitter / instagram
Project Manager / Editor in Chief of MIMI and DolceVita
清水建設、日本設計を経て、たかの友梨ビューティクリニック直営店の管理業務でマーケティングとブランディングを学ぶ。女性の美容と健康に関する知識と経験は他と一線を画し、店舗や商品の細部からブランドを構築するセンスと、建築設計の実務で培われた高い実施能力が強み。特に40代以上の女性のQOLに関するプランニングには卓越している。