昨日からTOWプラナーズスクールが開講。その口火を切るのはインターテクストが提供する「イベントプラナーのためのマーケティング」だ。
今年はGuest speakerとしてキヤノンのブランド戦略を統括する細田悦弘氏を事務局が招聘し、氏に同社のブランド戦略について貴重なお話を聞かせて頂いた後、マーケティングについてのレクチャーを行うという新しい段取りとなった。これは受講生はもとより、当社にとって極めて得るものの多い方針である。何しろ、キヤノンブランドの成り立ちとその管理運用及び拡大発展のプロセスについて生々しいお話が聞けるのである。そして、期待に違わぬ興味深いインプットとなった。おそらく受講生よりも我々関係者の方が大喜びなのではないか。(笑)
細田氏のレクチャーはたっぷり3時間を越え、その内容には多くのキーワードが散りばめられている。そしてそのキーワードの数々は極く当たり前のものだ。何日も何年もブランド作りを考え続け、具体施策を作り続けてきた細田氏だからこその“気付き”だ。そしてそれらの言葉は、やはりマーケティング、コミュニケーションの周辺を漂流し続けた我々だからこそ、その深い意味を汲み取ることができる。グルグルグルグル何周も廻って、ようやくたどり着いた核心部分。そして、その核心部分についての思いは、僭越ながら僕も細田氏も同様だと確信した次第。今後、教育、医療、その他、多くの領域におけるマーケティング&ブランディング戦略の推進を協働して頂けるとと嬉しいな、と勝手に考えている。どうぞよろしくお願いします。>細田さん(笑)
敢えて、昨日のキーワードを列挙しよう。
そこから広がる連想。或いはそこに至る活動。そうしたことについて改めて考えてみて欲しい。
“標章”
“経営品質”
“CSR”
“インナーブランディング”
“ブランド統括組織”
“企業の無形資産”
“衛生要因”
“シード権”
“100-1-=0”
“顧客主語”
“絶対にマネのできないもの”

おお、面白そうですね!
キヤノン、私も大好きな会社で
かなり昔から株も持っていて
だいぶ儲けさせていただきました(笑)。
今度是非お話聞かせてください。
私も細田氏のお話を聞いていたが、
「ブランドとは、シード権を獲得するためのもの」というフレーズが印象に残っている。
ブランディングは、即売上の向上につながるような販売促進ではない。
デジカメを購入するとき、「キャノンのデジカメ」を知っていることは、キャノン製品は比較対象に入るだけであり、それは直接の購入までには至らない。しかし、この対象になるということが、シード権であり、シード権を持たない製品と比較すると、購入される確立が上昇する。
この確立を上げる作業こそがブランディングであり、その点で販売促進とは大きく異なる。
重松くん、甘い。
キャノン(×)
キヤノン(○)
よろしくどうぞ。